Interdisciplinary Research
ACEでは、北海道経済・産業の発展や繁栄に貢献し、実学の知の拠点として分野融合による知の社会実装を推進するための研究プロジェクトを推進しています。
地域課題の把握が研究プロジェクトをより高度化していく鍵となりますので、皆さまの課題をぜひACEへお寄せください。
研究背景
北海道では、観光資源の固定化や一部地域への観光客集中によるオーバーツーリズムが等課題となっている。
こうした状況を踏まえ、新たな観光資源を発掘し、観光の多様化を図るとともに、地域に利益が還元される仕組みを検討する必要がある。
三大学がそれぞれ強みとする商学、農学、工学の知見を連携させ、観光分野における新たなプロジェクトを検討する。
研究目的
三大学が連携し地域活性化に資する自然景観予測システムの開発や、新たな観光モデルの構築を目指す。
地域特有の自然現象が生み出す偶発的な景観(例:蜃気楼や雲海、花の開花など)に着目し科学的アプローチによる発生予測を行う。この予測を元に潜在的な観光資源として発掘・ブランド化を行う。
データを活用することで、観光客を適切に誘導し、絶景に出会える確率を高めると同時に、観光地のオーバーツーリズム対策にも配慮し、持続的な観光振興と地域活性化を目指す。
今後の展望
これまで観光資源として十分に活用されてこなかった自然現象や景観をブランド化し、VR等を活用した体験コンテンツとしての展開も検討する。
気象を含む自然現象の予測を、観光分野にとどまらず、防災、交通、農業など幅広い分野へ展開する。
研究背景
牧草などの飼料生産においては、深刻な労働力不足により、自給飼料の安定供給に対する懸念が高まっている。
人手不足の解消を図るとともに、適期収穫による牧草品質の向上と経営の安定化を促進する必要がある。
飼料収穫作業において、新人運転手でも円滑に作業へ参加できる、コントラクター向けの支援技術が求められている。
研究目的
牧草等の収穫作業において、新人トラック運転手であっても熟練運転手と同等の作業効率を維持できる運転支援システムを開発する。
開発した運転支援システムの実用化を目指す。
今後の展望
開発したシステムについて、現場での使いやすさをさらに高め、市販化につなげる。
現場における人手不足対策技術との統合を進め、より実効性の高い支援システムへ発展させる。
研究背景
北海道の森林には多様な広葉樹が存在するが、樹種や材質に関する情報は現地の経験的判断に依存しており、体系的なデータとして蓄積されていない。
広葉樹林では上空観測による把握が難しく、胸高直径や樹種などの情報取得には現地調査が不可欠であり、作業負担が大きい。
当初は川下企業による資源評価への活用を想定していたが、地域の現場では樹種判別自体が熟練者に依存しており、3Dスキャナーによる計測を基に森林状態を仮想空間上に再現するデジタルツイン的な把握と、誰でも情報を取得できる仕組みが求められている。
研究目的
3Dスキャナーおよび画像情報を用いて立木の形状や特徴を取得し、森林状態を再現する基盤(デジタルツイン)の構築を目指す。
樹皮画像から樹種を判定するアプリケーションを開発し、経験に依存しない樹種判別を可能にする。
地域での実証を通じ、林業現場で利用可能な情報取得手段としての実用化を目指す。
今後の展望
地域機関との実証を継続し、計測方法や撮影条件を整理して現場で利用可能なツールとして定着させる。
地域ごとのデータ蓄積を進め、広葉樹資源の可視化を図る。
将来的には木材利用や資源評価など、森林資源の活用や関連産業への展開を目指す。