令和7年度北海道国立大学機構シンポジウム『産学官金連携で北海道の未来を拓く人材を育てる ~食・物流・エネルギー・観光・デジタル~』を開催しました。
2025年7月31日(木)北海道札幌市でシンポジウム『産学官金連携で北海道の未来を拓く人材を育てる ~食・物流・エネルギー・観光・デジタル~』を開催しました。
本シンポジウムでは、北海道国立大学機構及び三大学の取り組みの一部をご紹介するとともに、多彩なゲストによる議論を通じて北海道の発展に貢献する北海道国立大学機構の将来像を模索するため、基調講演やパネルディスカッションを行いました。
当日は、対面開催と同時に、オンラインにてシンポジウムの様子を配信し、会場も満席となるなど、多数のご来場及びご視聴がございました。
長谷山理事長からは、『機構発足から3年が経ち4年目に入っています。大学で言えば4年目は学生の学びの集大成の時期であり、機構にとっては、これまでの活動を振り返り、次のステージに向けて課題を設定し事業を加速する時期です。昨年東京都で開催したシンポジウムで実施したアンケートで次回のシンポジウムのテーマとして最も期待するものは何かという質問に対して一番多くお寄せいただいた回答が「人材育成」でした。少子高齢化が進行し、深刻な人手不足が各分野で起きています。一人一人が生産性を上げて北海道を発展させるためには、デジタル化が必要です。人生100年時代、全ての人が学び続け、スキルを磨いて社会で活躍することが求められています。今回のシンポジウムが機構の課題の洗い出しと北海道の未来を考える機会となるよう期待します』と開会の挨拶がありました。
基調講演
北海道経済連合会名誉会長 真弓 明彦 氏から「北海道の未来を創り支える人材はここに!~北海道国立大学機構と地域に寄せる期待~」をテーマにご講演をいただきました。講演では、北海道国立大学機構に期待することとして、3大学統合のメリット追及とブランド構築、多様で豊かな地域社会を形成するための支援等「実学の知の拠点」として、地域と共に課題解決を図り、北海道の豊かな生産空間の維持・発展を支える存在であることが重要であるということをお話いただきました。
機構の取組の説明
機構の取組の説明では、機構が設置する3センターであるIIC(産学官金連携統合情報センター)センター長 西井理事から「機構三大学の教育研究力の強化と地域振興への取り組み」、ACE(オープンイノベーションセンター)センター長 川口教授から「実学三大学の専門分野を生かした分野融合型研究の紹介」、ICE(教育イノベーションセンター)センター長 江頭教授から「北海道と日本の将来を見据えた機構三大学連携の人材育成」というテーマでそれぞれのセンターの取組説明を行いました。
パネルディスカッション
パネルディスカッションでは、東京科学大学 副学長 飯田 香緒里 氏をファシリテーターとしてお迎えし、多彩なゲストと「人材の育成・確保」、「持続可能な農業と食の安全保障」、「新産業創出」の3つテーマについてご議論いただき、北海道国立大学機構への期待として、大学、企業、行政が一体となって分野を超えた学びを続けることが極めて重要であり、そういった環境を提供することが機構の役目であると語っていただきました。
北海道コカ・コーラボトリング株式会社 社外取締役 日浅 尚子氏
株式会社セコマ 取締役会長 丸谷 智保 氏
レセプション
はじめに小樽商科大学穴沢学長、帯広畜産大学長澤学長、北見工業大学村田副学長から挨拶があり、乾杯は北海道経済連合会会長の藤井 裕 氏にご挨拶いただきました。
レセプションでは料理の他道内関係企業等からご提供いただいきましたお酒を提供し、ご来場いただいた皆様から大変好評をいただきました。