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2025/11/05

【プレスリリース】【北見工業大学】南極ドームふじ氷床コア深部の多結晶構造を精緻に解明 〜⾰新的⼿法で全層プロファイルを解明、不純物と再結晶化が氷床流動に与え る影響を⽰唆〜

令和7年11月5日付のプレスリリースを公開しました。

プレスリリース概要

国⽴極地研究所の猿⾕友孝学術⽀援技術専⾨員・藤⽥秀⼆教授、北海道⼤学の宮本淳教授らの研究グループは、南極ドームふじ基地で 2007 年までに掘削された深さ 3,035 メートルの氷床コアの最深部約 600 メートル領域(ドームふじ全厚の約 20%に相当)を対象に、氷の中で結晶がどの⽅向を向いているか(結晶配向)とその微細な構造を詳しく調べました。
研究グループが独⾃に開発・改良を重ねてきた特殊な測定⼿法を使って、これまでにない⾼い精度で氷の結晶の向きを連続的に解析した結果、氷の結晶配向の変化が氷に含まれる不純物の量や再結晶化(氷の組織が作り変わる過程)に⼤きく影響されることを明らかにしました。
これらの発⾒は、氷がどのように流れ動くかを理解する上で⽋かせないものであり、今後の南極氷床の変動や海⾯上昇の予測精度を⾼めるうえで重要な⼿がかりです。

詳しくはこちらの プレスリリース資料をご覧ください。

 

 

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