2025/11/20
【プレスリリース】【帯広畜産大学】植物寄生性線虫が持つユニークな感覚ニューロンの微細構造と進化的起源を明らかに
令和7年11月20日付のプレスリリースを公開しました。
プレスリリース概要
帯広畜産大学浴野 泰甫助教(グローバルアグロメディシン研究センター)、明治大学新屋 良治准教授(農学部)らのグループは、透過型電子顕微鏡による観察を通して、植物寄生性線虫の感覚ニューロンの3次元像の再構成に成功しました。古くから、植物寄生性線虫は、他の線虫類(細菌食性線虫など)にはみられない感覚ニューロンを持っていることが知られていました。本研究では、この感覚ニューロンを詳細な形態情報と併せて五型ニューロン(Type V neurons)と命名しました。さらに、五型ニューロンが、線虫が餌を摂食する際に用いる「口針」という構造物と共に進化してきたことを示しました。今後は五型ニューロンが受容する環境刺激やその受容体を特定していくことで、植物寄生性線虫の行動撹乱や、受容体拮抗薬による新規殺線虫剤の開発に繋がっていくことが期待されます。
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