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2025/08/26

国立大学法人北海道国立大学機構メールマガジン Vol.14(令和7年8月号)

目次

【1】令和7年度北海道国立大学機構シンポジウム開催
【2】研究活動紹介(北見工業大学:霜鳥慈岳 准教授)
【3】イベント等のご案内
【4】トピックス


【1】令和7年度北海道国立大学機構シンポジウム開催

2025年7月31日(木)北海道札幌市でシンポジウム『産学官金連携で北海道の未来を拓く人材を育てる ~食・物流・エネルギー・観光・デジタル~』を開催しました。

本シンポジウムでは、北海道国立大学機構及び三大学の取り組みの一部をご紹介するとともに、多彩なゲストによる議論を通じて北海道の発展に貢献する北海道国立大学機構の将来像を模索するため、基調講演やパネルディスカッションを行いました。
当日は、対面開催と同時に、オンラインにてシンポジウムの様子を配信し、会場も満席となるなど、多数のご来場及びご視聴がございました。

詳細はこちらをご覧ください。

理事長挨拶

基調講演(北海道経済連合会 名誉会長 真弓 明彦氏)

パネルディスカッション(左から 東京科学大学副学長 飯田 香緒里 氏、ニセコ町長 片山 健也氏、株式会社北海道銀行 代表取締役頭取 兼間 祐二 氏、北海道コカ・コーラボトリング株式会社社外取締役 日浅 尚子 氏、株式会社セコマ 取締役会長 丸谷 智保 氏)

 

受付の様子

会場の様

 

 

 

 

 

 

 

 

【2】研究活動紹介

 

このコーナーでは、北海道国立大学機構の様々な研究をご紹介して参ります。今回は、北見工業大学で進められている研究について、ご紹介いたします。

 有機化合物の合成とそのその香気特性の評価~化学構造と香りとの関係性の解明を目指して~

研究概要

桃などの果物やチーズなどの中に天然に存在し、フルーティー、スパイシーなど様々な香りを生み出す、ラクトンという有機化合物があります。ラクトンにはさまざまな種類があり、例えばコニャックなどにはコニャックラクトンというラクトンが含まれます。

これらラクトンは立体異性体(※)を有しており、コニャックラクトンを例にとれば4種の立体異性体が存在しています。同じ種類のラクトンでもその香気はこれら立体異性体間で異なっており、私たちが感じ取っている香りは、そのいずれかの立体異性体の香気あるいは複数の立体異性体の香気がブレンドされたものです。

そこで、ラクトンの各立体異性体を有機合成し、それぞれの立体異性体の機能性(どのような香気を有するか)を評価していくことにより、化学構造と香りとの関係性を解明していく研究を進めています。

また、香気特性の他に、抗酸化性や抗菌性についても同様に有機化合物の合成と機能性評価を進めており、化学構造と抗酸化性、抗菌性との相関の解明を目指しています。

 

(※:立体異性体

同じ原子が同じ順序で結合しているがその立体的な配置構造が異なる化合物で、鏡に映したように互いに反転した配置構造となっているもの(鏡像異性体)などがあります。)

 

 

今後の展望

香りが食にとってきわめて重要な要素であることは言うまでもありません。

有機合成という切り口から、桃やチーズやコニャックといったものの香りはいかにして成り立っているのか、すなわちどのような化学構造やそのブレンドがそれら天然の香味を生み出しているのかを本質的に解明し、サイエンスで食と香りにアプローチしていきます。

 

○ 北見工業大学

工学部 応用化学系 准教授 霜鳥 慈岳

\PROFILE/

機能性を持った有機化合物の合成とその評価に取り組んできており、2010年に北見工業大学に着任し、2016年に新しい研究室(天然物有機化学研究室)を立ち上げて、光学活性な香料化合物の合成とその香気特性の評価などの研究を進めています。

これからも化学構造と機能との関係性の解明を進めて行くとともに、研究活動を通して地域貢献ができればと考えております。

本件に関する産学官金連携に関するご要望・ご相談はこちら(産学官金連携統合情報センター(IIC) )

 

【3】イベント等のご案内

1.【北見工業大学】令和7年度第3回オープンキャンパス(9/20)を開催します

第3回オープンキャンパス(9/20)の受付を開始しました。

申込期間は8月13日(水)~9月9日(火)までですので、事前申込が必要なプログラムへの参加を希望する場合は、必ず期間内にお申し込みください。

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【4】トピックス

1.環境広場さっぽろ2025に出展いたしました

本機構は、令和7年7月26日(土)~27日(日)に大和ハウス プレミストドーム(札幌ドーム)で開催された北海道最大級の環境・SDGsイベント「環境広場さっぽろ2025」に展示ブースを出展しました。「環境広場さっぽろ2025」は、各事業者や行政機関等が持続可能な社会の実現に向けた環境保全の取組・活動等について発信することで、次世代を担う子どもたちが一体的に楽しく環境を学ぶことができる一大総合環境イベントです。今年度は132の企業・団体が参加し、大盛況のうちに終了しました。

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2.【小樽商科大学】小樽商科大学付属図書館にて企画展示「小樽と戦争」開催について

戦争終結後80周年を迎えるにあたり、本学付属図書館にて企画展示「小樽と戦争」を開催いたします。パネル展示は、日本の近代化の中で小樽がはたしてきた役割を振り返りながら、戦争と現代に生きる私たちとの関係について考えることを目的とした内容となっており、小樽空襲関係の展示も行います。展示期間中の開館時間であれば、どなた様でもご自由に入場してご覧になれますので、是非お越しください。

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3.【北見工業大学】本学大学院生が日本設計工学会「2024年度秋季大会研究発表後援会」において学生優秀発表賞を受賞

昨年9月21日(土)~22日(日)、北見工業大学で開催された「2024年度秋季大会研究発表講演会」(主催:公益社団法人 日本設計工学会)において、本学大学院生の後藤考兵さん(博士前期課程 機械電気工学プログラム2年、指導教員:ラワンカル・アビジート准教授)の行った講演が学生優秀発表賞を受賞し、5月24日(土)に日本大学で開催された2025年度春季大会において、表彰式が行われました。

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4.【北見工業大学】情報通信系の村瀬清華助教が第67次南極地域観測隊員(夏隊)に決定しました

情報通信系の村瀬清華助教が、令和7年12月から令和8年2月にかけて、第67次南極地域観測隊員の夏隊として派遣されることが決定しました。(文部科学省:令和7年6月24日付け報道発表はこちら)村瀬助教は、本隊(レグ1)として12月上旬に日本を空路で出発し、オーストラリアを経由して南極観測船しらせに乗船し南極入りする予定です。約1ヶ月間の昭和基地での滞在中に、宇宙天気をモニタリングする宇宙線計の更新を中心に、オーロラ観測など超高層大気の観測機器の保守を関連隊員と協力して行い、来年の2月下旬に帰国する計画となっています。

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5.【北見工業大学】本学大学院生が日本材料科学会「2025年度 学術講演大会」において若手奨励賞を受賞

5月29日(木)~30日(金)に早稲田大学で開催された「2025年度 一般社団法人日本材料科学会 学術講演大会」(主催:一般社団法人 日本材料科学会)において、本学大学院生の大友康平さん(博士前期課程 機械電気工学プログラム2年、指導教員:平井慈人准教授)が、若手奨励賞(口頭発表部門)を受賞しました。

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6.【北見工業大学】本学大学院生が2025年度資源・素材学会北海道支部春季講演会において若手優秀講演賞を受賞

6月7日(土)、札幌エルプラザで開催された、2025年度資源・素材学会北海道支部春季講演会において、本学大学院生の由本達真さん(博士前期課程 社会環境工学プログラム2年、指導教員:中村大教授[地盤凍結・緑化工学研究室])のプレゼンテーションが高く評価され、若手優秀講演賞を受賞しました。

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7.【北見工業大学】ものづくりセンター工作機械・技術・安全講習会を開催しました

6⽉5⽇(木)、6⽉12⽇(⽊)、ものづくりセンターでは昨年に引き続き、本学ロボコンチーム所属の学生を対象とした「工作機械・技術・安全講習会」を実施しました。(昨年の様子はこちら)本講習会は、本学ロボコンチーム “SUMARI”からものづくりセンター技術部)に依頼があり実施しているもので、今年度は工作機械を使った「ものづくり」に興味があるロボコンチームの1年生を中心に、計7名が参加しました。

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8.【北見工業大学】第62回北見工業大学大学祭を開催しました

6月28日(土)~29日(日)、第62回北見工業大学大学祭“KITFes 62”を開催しました。今年の大学祭は、本学での教育・研究にも深く関わるテーマである「創造/想像」を掲げ、学生たちの自由な発想と工夫が詰まった模擬店や、校内企画を楽しみながら巡るスタンプラリー、ステージ企画のボカロライブ「KimIToMIKU」、打ち上げ花火など多彩なイベントを実施し、多くの来場者の皆様にお楽しみいただきました。

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9.【北見工業大学】(受験生向け)LINE公式アカウントの開設及びプッシュ通知配信アプリを開始しました

このたび、受験生向けLINE公式アカウント「北見工業大学 受験情報」を新たに開設しました。本学に興味をお持ちの高校生の方やその保護者様に向けて、イベント情報や入試情報など最新情報をお届けします。また、本学について気になることがあれば、トークルームで担当者へ気軽に問い合わせすることが可能ですので、ぜひ友だちに追加してご活用ください。

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10.【北見工業大学】北見工業大学と環境大善株式会社による共同研究成果報告会を開催しました

7月16日(水)、北見工業大学ミーティングルーム1において、環境大善株式会社と北見工業大学が共同で設置している「環境大善共同研究講座」の研究成果報告会を開催しました。本共同研究講座は、未利用バイオマスである牛の尿を微生物で分解処理した液(分解処理液)の消臭効果や植物生長促進効果、およびその作用機序の解明、ならびに分解処理液の利用技術の高度化と新たな用途開発を目的として2020年に開設されました。

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11.【北見工業大学】第72回北見ぼんちまつりの舞踊パレードに参加しました

7月18日(金)~19日(土)の2日間、北見市最大の夏まつり「第72回北見ぼんちまつり」が開催され、1日目の18時30分からは、市民がゆかた姿で中心街を練り歩く「舞踊パレード」が開催されました。本パレードには、例年本学も「北見工業大学」として参加しており、今回も外国人留学生を含む本学学生、教職員合わせて約80人でチームを編成しました。北見工大オリジナルの浴衣や大学ロゴ入りTシャツを着用し、榮坂俊雄学長を先頭に4列の隊を組んで、軽快な音楽とともにスタートしました。

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12.【北見工業大学】本学大学院生がIWEE2025においてBest Poster Presentation Awardを受賞

7月18日(金)~21日(月)、北見工業大学で開催された「International Workshop on Environmental Engineering 2025 (IWEE2025)」において、本学大学院生の服部修弥さん(博士前期課程 工学専攻 機械電気工学プログラム1年、指導教員:大野智也教授)が、Best Poster Presentation Awardを受賞しました。服部さんは、「Precursor-dependent changes of LLZTO coatings on carbon black for enhanced battery performance」という題目で発表を行いました。

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13.【北見工業大学】学術コンサルティング制度を新設しました

この度、本学では、企業等からの委託を受けて、本学の研究者が専門知識に基づいて指導及び助言を行う「学術コンサルティング制度」を新設いたしました。共同研究や受託研究といった既存の制度では実施が難しかった「学術的な技術指導や助言」を行える仕組みを取り入れることによって、これまで以上に幅広いニーズに応えることが可能となりました。

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14.【北見工業大学】武部新文部科学副大臣が本学を視察

7月17日(木)、武部新文部科学副大臣が本学の視察を行いました。本視察は5月に文部科学省で実施された「地域のニーズに応じた産学連携による産業人材の育成促進に向けた意見交換会」において本学が紹介した取組について興味を持っていただいたことから実現したものです。

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15.【帯広畜産大学】令和7年度「ちくだい広報アンバサダー」任命式を執り行いました

令和7年6月23日(月)に特別会議室において、令和7年度ちくだい広報アンバサダー任命式を執り行いました。「ちくだい広報アンバサダー」は、今年度から新たにスタートする取り組みで、学生ならではの視点から大学の魅力や学生生活について、SNSなどを通じて発信していきます。今回、公募により選ばれた、12名の学生がちくだい広報アンバサダーに任命されました。

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16.【帯広畜産大学】畜産フィールド科学センター圃場における営農型太陽光発電の実証研究開始について

帯広畜産大学と北海道自然電力株式会社は、北海道十勝地域の農畜産業におけるカーボンニュートラルの実現及び持続的発展に貢献するため、令和6年8月20日付で連携協定を締結しました。この協定により設置された「北海道自然電力共同研究講座」の課題のひとつとして、本学の畜産フィールド科学センター圃場(以下、「実証圃場」という)にて垂直式太陽光発電設備を活用した大規模な営農型太陽光発電(ソーラーシェアリング)の実証研究を行う予定です。

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17.【帯広畜産大学】小野寺玲奈さんが「空道」第3回ワールドカップ2025で優勝

令和7年7月5日(土)・6日(日)にブルガリア共和国ブルガス市で開催された「第3回空道ワールドカップ2025」において、小野寺玲奈さん(食品科学ユニット2年)が優勝しました。小野寺さんは、5月に開催された「2025北斗旗全日本空道体力別選手権大会」で2連覇を達成し、日本代表としてワールドカップへの出場を決めていました。今回の大会では、各国の強豪選手を相手に戦い抜き、世界の頂点に立ちました。
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最後までお読みいただきまして、ありがとうございます。
今後も定期的に配信をしてまいりますので、是非ご覧ください。


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