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2025/11/17

国立大学法人北海道国立大学機構メールマガジン Vol.17(令和7年11月号)

目次

【1】文部科学省「情報ひろば」において企画展示を実施しています
【2】研究活動紹介(北見工業大学 亀田 貴雄 教授)
【3】イベント等のご案内
【4】トピックス


【1】文部科学省「情報ひろば」において企画展示を実施しています

令和7年11月11日(火)から12月19日(金) まで、文部科学省東館2階「文部科学省情報ひろば」にて当機構の特別展示を実施しています。

「文部科学省情報ひろば」とは、1機関1か月程度の期間の間、文部科学省東館2階のエントランスの一部エリアを活用し、大学・独立行政法人等における特色ある取組や研究成果を紹介するもので、今回当機構の取組が採択され展示しているものです。

本展示では、3大学連携の成果として、北海道の様々な地域課題解決・経済社会の発展に向けて、3大学の英知を結集し推進している研究である『観光×工学 Zekkeiプロジェクト』、『農畜産学×工学 大規模飼料生産体系における収穫・運搬サポートシステム』をご紹介しています。

詳細はこちらをご覧ください。

文部科学省東館2階 エントランス正面

文部科学省東館2階 エントランス

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【2】研究活動紹介

このコーナーでは、北海道国立大学機構の様々な研究をご紹介して参ります。今回は、北見工業大学で進められている研究について、ご紹介いたします。

 地球温暖化が雪氷圏に与える影響の解明

研究概要

1800年代後半より気温が世界的に上昇しています。これを地球温暖化といい、気象庁(2022)によると日本では1898年から2020年の間に年平均気温が1.26℃/100年上昇したことが知られています。

この気温上昇のため、雪や氷といった雪氷圏は世界中で変化・変質してきており、北極海の海氷面積や世界中の氷河面積が減少し、国内ではオホーツク海の年最大流氷域面積の減少、北日本と東日本の日本海側地域での年最大積雪深の減少が気象庁により報告されています。

しかしながら、地球温暖化が日本の多様な雪氷圏(積雪深、湖の結氷、山岳域の多年性雪渓)に与える影響については必ずしも充分には解明されていません。このようなことを背景して、以下のように湖の結氷や積雪深などの変化・変質を調べています。

 

(1)摩周湖の全面結氷に関する研究 (亀田ら,2022)

結氷状況を過去48年間摩周湖近くの展望台で毎年観測したデータを用いて、結氷状況の変化を明らかにしました。摩周湖は48年間で27回全面結氷し、全面結氷率は56.3%でした。

摩周湖に近い川湯と弟子屈のアメダス※1データを用いて、摩周湖が全面結氷する条件を調べた結果、川湯アメダスの2月の月平均気温が-8.9℃以下になると、95.5%の確率で全面結氷年を推定できること、また、弟子屈アメダスの日平均気温の61日間の移動平均※2での年最低値が-7.8℃以下になった時にも95.5%の確率で全面結氷年を推定できることがわかりました。

現在、摩周湖周辺の2月の月平均気温は上昇しており、全面結氷する確率は今後減少すると考えられます。

また、摩周湖は一定の日積算寒度※3に到達すると全面結氷するのではなく、前年の夏の気温の影響を受けて、全面結氷に必要な日積算寒度が変化することもわかりました。

この関係を用いて2020年9月1日、2021年1月1日及び1月16日それぞれの時点のデータで2021年の摩周湖の全面結氷日を予測した結果、予測日は2月22日、2月10日及び2月8日、実際の全面結氷日は2月14日となり、予測誤差はそれぞれ+8日、-4日及び-6日となり、前後1週間程度の予測誤差でした。

 

※1:アメダス

Automated Meteorological Data Acquisition Systemの略称(AMeDAS)で、全国各地で降水量などの気象データを自動的に観測する気象庁 の地域気象観測システム。

 

※2:(日平均気温の61日間の)移動平均

各日間の気温の短期的な揺らぎを除去し、大きな傾向を取り出す計算手法。

 

※3:日積算寒度

寒さを表す指標の一つで、日平均気温が0℃以下の日の気温絶対値を積算した値。

 

(2)日本の積雪深の長期変動 (亀田ら,2023)

北海道、東北、北陸で気象庁が観測する48地点での過去60年間の積雪深4のデータを用いて、積雪深の長期変動を明らかにしました。

冬期の平均的な積雪深を表す指標として年平均積雪深を新たに導入し、従来から用いられている年最大積雪深による結果との比較も行いました。

年平均積雪深のトレンドは、北海道、東北、北陸での北海道日本海側3地点、北海道オホーツク海側1地点、北陸6地点で減少を示し、北海道太平洋側4地点、東北太平洋側1地点で増加を示しました。

年平均積雪深を用いることで、従来の年最大積雪深では検知されなかったトレンドも新たに検出できています。

48地点を冬期気象に基づき6つの地域に分類し、地域ごとの年平均積雪深と年最大積雪深の経年変化を調べた結果では、年最大積雪深では北海道日本海側と北陸で減少のトレンドを検出し、年平均積雪深では北海道太平洋側は増加、北陸は減少のトレンドが検出できました。

 

※4:積雪深

積もっている雪の深さ。積雪は沈んだり融けたりするため、累積降雪量とは値に差がでる。

 

夏と冬の温暖化のため結氷していない摩周湖(2025年2月12日亀田撮影)

過去60年間での年平均積雪深の変化 (亀田ら,2023)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今後の展望

今後も地球温暖化が日本の多様な雪氷圏に与える影響の研究を続け、摩周湖の結氷や日本の積雪深などに加えて、大雪山系などの山岳域における多年性雪渓※5の変化・変質についても明らかにしていく予定です。

 

※5:多年性雪渓

晩秋でも残存したまま越年する雪渓。

 

○ 北見工業大学

工学部 地球環境工学科

教 授 亀田 貴雄

\PROFILE/

北見工業大学地球環境工学科および大学院にて、雪氷学の研究と教育を担当しています。

雪氷学の基礎的事項を1冊にまとめた教科書として、2017年8月に古今書院より『雪氷学』を高橋修平先生との共著で刊行しました。

最近は、地球温暖化が雪氷圏に与える影響の解明のほか、カーリングのストーンが曲がるメカニズムの研究や洞窟内で生成する氷筍の研究などを実施しています。

本件に関する産学官金連携に関するご要望・ご相談はこちら(産学官金連携統合情報センター(IIC) )

 

【3】イベント等のご案内

1.「ACEシーズ・ニーズマッチング交流会~3大学の研究最前線~」を開催します

 【12/2(火)札幌市】

北海道国立大学機構オープンイノベーションセンター(通称:ACE)では、このたび、機構3大学(小樽商科大学/帯広畜産大学/北見工業大学)の魅力ある最新の研究成果(シーズ)と、北海道内の企業・自治体の皆さまが抱えている課題(ニーズ)とのマッチングを図るための交流会をエア・ウォーターの森(札幌市桑園)で開催いたします。

詳細はこちらをご覧ください。


2.令和7 年度リカレント教育講座「第3 回 中小・小規模企業者を対象としたSDGs 実践セミナー」の受講者を募集します
「12/15(月)旭川市」

北海道国立大学機構教育イノベーションセンター(小樽商科大学・帯広畜産大学・北見工業大学)では、「中小・小規模企業者を対象としたSDGs実践セミナー」を開催いたします。昨年度に第2回を開催し、本年度は第3回目の開催となります。前2回を受講されていない方にも有用な内容となっておりますので、ぜひ皆様のご参加をお待ちしております。

詳細はこちらをご覧ください。


 

【4】トピックス

1.機構3大学「Giving Campaign 2025」参加のご報告

機構3大学(小樽商科大学、帯広畜産大学、北見工業大学)では令和7年10月10日(金)~10月19日(日)の期間で学生の研究活動や課外活動の支援を目的に、学生団体(部活動、サークル等)による活動資金調達を行うイベント「Giving Campaign 2025」に参加いたしました。

期間中は3大学の学生団体へ19,932名の方々から合計2,299,019円のご支援をいただきました。
ご参加いただきました皆さまに心より感謝申し上げます。
学生にとっては、自分たちの活動をPRすることができるとともに、卒業生や保護者だけでなく、他大学の方、地域の方など様々な方々に自分たちの活動が支えられていることを認識する良い機会となりました。

今後とも引き続き、学生団体の活動を応援いただけますと幸いです。
なお、キャンペーン終了後も、Giving Campaign 2025 の特設サイトから参加者数、応援メッセージなどをご覧いただけます。

小樽商科大学特設サイト

帯広畜産大学特設サイト

北見工業大学特設サイト

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2.TAC株式会社と資格取得講座を優待利用できる契約を締結しました

北海道国立大学機構はTAC株式会社と、北海道リカレント教育プラットフォームに参画する自治体・企業等の職員等が同社の資格取得講座を優待利用できる契約を締結いたしました。北海道国立大学機構と同社は、北海道リカレント教育プラットフォームの構築を通じて北海道におけるリカレント教育の推進および地域課題解決に向けて協働してまいりました。本契約において同社が提供する資格取得講座は、試験対策から実務スキル養成まで150種類以上をラインアップしており、丁寧な添削指導やサポート体制も整備、時間や場所を問わず学べる在宅学習環境を提供いたします。

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3.【小樽商科大学】江差町と包括連携協定を締結しました

小樽商科大学と江差町は、10月9日(木)に両者が多様な分野で包括的に連携し、相互に協力することで、持続可能な地域社会の発展、未来を担う人材育成及び学術の振興に寄与することを目的とする連携協定を締結しました。なお、本協定は、本学が推進する「ユニバーサル・ユニバーシティ構想」の一環であり、江差町は本構想における8番目の連携自治体となります。

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4.【小樽商科大学】阿部瑞樹さん(商学部社会情報学科4年)が2025年度「北海道ITクリエータ発掘・育成事業(新雪プログラム)」に採択されました

このたび、小樽商科大学商学部社会情報学科4年の阿部瑞稀さん(木村ゼミ)のプロジェクトが、2025年度「北海道ITクリエータ発掘・育成事業(新雪プログラム)」に採択されました。新雪プログラムは、北海道在住の25歳未満の若手クリエータから開発・制作テーマを募集するITクリエータ発掘・育成事業です。独立行政法人情報処理推進機構(IPA)の実施する未踏事業をモデルとし、採択テーマ1件あたり最大150万円が支給されます。2025年度は、28件の応募の中から、10件のプロジェクトが採択されました。採択後6ヶ月の開発・制作期間を経て2026年1月末の成果報告会で新雪プログラムでの取り組みについて報告します。

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5.【帯広畜産大学】稲垣凌吾さんが日本畜産学会第133回大会において優秀発表賞を受賞しました

令和7年9月12日(金)~15日(月)に岐阜大学で開催された日本畜産学会第133回大会において、稲垣凌吾さん(大学院博士前期課程畜産科学専攻1年、指導教員:萩谷功一教授)が優秀発表賞を受賞しました。この賞は、日本畜産学会の選考委員会による審査を経て、若手研究者の優れた発表に対して授与される賞です。稲垣さんの発表演題は、「ホルスタイン種雄牛における精液性状形質の近交退化に関連するゲノム領域の解析」です。

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6.【帯広畜産大学】社会医療法人北斗の「星の庭まつり」に帯広畜産大学が協力

令和7年9月20日(土)、社会医療法人北斗が運営する介護老人保健施設かけはし(帯広市稲田町)にて開催された「星の庭まつり」に、帯広畜産大学が協力しました。このイベントは、地域住民と施設利用者との交流を目的とした秋の恒例行事であり、3回目となる今年は約300名が来場しました。帯広畜産大学からは、学生9名がボランティアスタッフとしてイベントに参加し、ピザの提供や花束づくり、来場者対応など、イベント運営を支える役割を担いました。

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7.【帯広畜産大学】川島千帆教授が2025年度日本繁殖生物学会賞・学術賞を受賞しました

川島千帆教授(畜産フィールド科学センター)が2025年度日本繁殖生物学会賞・学術賞を受賞しました。この賞は、繁殖生物学の分野において顕著な研究業績を挙げ、学術の発展に大きく寄与した研究者に授与されるものです。受賞した研究題目は、「乳牛における分娩後の生産性ならびにその産子の健康や繁殖性に関わる妊娠期の要因に関する研究」です。

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8.【帯広畜産大学】令和7年度「学生の酒造りプロジェクト」による「畜大酒」が完成しました

大学構内の碧雲蔵で実施している令和7年度「学生の酒造りプロジェクト」による純米吟醸「畜大酒」が完成し、10月5日(日)の販売開始に合わせて「畜大酒」のプレス発表が碧雲蔵にて行われました。このプロジェクトは、学生が実際の現場で酒造りを経験することで、自身の研究課題への活用や高い職業意識の育成を図ることを目的に、インターンシップとして実施されています。今年度で5回目を迎え、5名の学生が参加しました。

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9.【帯広畜産大学】新垣光美さんが18th Asian Society of Conservation Medicine ConferenceにおいてExcellent poster awardを受賞しました

令和7年10月12~18日(7日間)にコタバル市 (ケランタン州、マレーシア)で開催された18th Asian Society of Conservation Medicine Conferenceにおいて、新垣光美さん(共同獣医学課程6年、指導教員:冨安洵平助教)がExcellent poster awardを受賞しました。この賞は、優れたポスター発表に対して授与されるものです。新垣さんの発表演題は、「Morphological study of tail glands in Ezo sika deer (Cervusnippon yesoensis), エゾシカ尾腺の形態学的研究」です。

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10.【北見工業大学】ピア・サポート研修会を実施しました

9月29日(月)~9月30日(火)の2日間、本学遠隔視聴覚室において、「ピア・サポート研修会」を実施しました。“ピア・サポート”とは、学生が相談員(ピア・サポーター)となり、同じ大学に在籍する学生の悩みや問題を解決する「仲間同士の支え合い」を意味します。今年は、新たに13人の学生がピア・サポーターに仲間入りし、現在は27人のメンバーで活動しています。新メンバーを対象とした本研修会では、本学の小林勝則カウンセラーが講師を務め、ピア・サポートの歴史や自分自身の性格診断、相談を受ける際の注意事項などの講義を受け、ピア・サポーターとしての必要な知識を学びました。

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11.【北見工業大学】女子小中学生対象「北見工業大学リケジョのWA」を開催しました

10月5日(日)、北見工業大学において、小学6年生~中学3年生までの女子児童・生徒を対象とした「リケジョのWA」を開催し、8名の方にご参加いただきました。本イベントは、近年、女性の活躍を推進する企業が増えており、理工系女子学生育成の要請が高まっていることから、本学の女性教職員と女子学生が体験をサポートし、女子児童・生徒のみなさまに理科・工学の楽しさを知ってもらう機会として、昨年度初めて開催し、今回が2回目となります。

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12.【北見工業大学】数学リテラシー学習アプリ『MathLitera』リリース-大学での数学の学びをサポートする新時代の学習教材-

北見工業大学は、2025年10月1日から大学数学の学習を円滑に進めるために必要な「高校数学までの基礎的な数学」を効率的に習得できる学習支援アプリ「MathLitera」(マスリテラ)を導入しました。本アプリは、高校数学全分野を網羅した基本問題を搭載し、大学進学前後の数学の基礎固めのために活用することを目的として開発されました。

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13.【北見工業大学】社会環境系の富山和也教授がパジャジャラン大学主催「International Summer Program 2025」に参加しました

8月4日(月)~8月13日(水)、本学の国際交流協定締結校であるインドネシア・パジャジャラン大学で開催された、「International Summer Program 2025」(主催:パジャジャラン大学)における水産海洋学部(FPIK)プログラム「Wave of Resilience: A Coastal Sustainability Mission」に、社会環境系の富山和也教授が非常勤教授として派遣され、グループディスカッションのファシリテーターを務めました。富山教授は、2023年度に本学と締結した覚書(関連記事はこちら)に基づき、本プログラムに毎年参加しており、昨年度からは本学学生も一緒に参加しています。

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14.【北見工業大学】北見工業大学100円朝食を販売します

昨今の物価高で困窮する学生の経済対策支援のため、本学において100 円で朝食を販売する「100円朝食」を実施する運びとなりましたのでお知らせいたします。なお、本件は北見市ふるさと納税の寄附金及び日本学生支援機構からの助成金を原資に実施するものです。この100円朝食の販売では学生生活の支援であると共に、食生活習慣の改善と学生生活を充実させることも目的としております。

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15.【北見工業大学】令和7年度防火・防災訓練を実施しました

このたび、本学が毎年実施している防火・防災訓練を実施しました。本訓練は、9月30日(火)に学生寄宿舎である北苑寮及び北桜寮で、10月7日(火)には公園町キャンパスの5号館及び6号館において行われ、両日合わせて約150名の本学学生及び教職員が参加しました。今回の訓練は、消防法に基づき編成した自衛消防隊を中心に行われ、震度5強の地震が発生したのち、仮想火元から出火したという想定で実施しました。

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16.【北見工業大学】本学大学院生が日本機械学会「第35回内燃機関シンポジウム」において第102期(2024年度)「エンジンシステム部門 ベストプレゼンテーション表彰」を受賞

昨年12月10日(火)~12日(木)、九州大学で開催された「第35回内燃機関シンポジウム」(主催:一般社団法人 日本機械学会)において、本学大学院生の磯貝哲平さん(博士前期課程 機械電気工学プログラム1年、指導教員:林田和宏教授)の行った講演が、第102期(2024年度)の「エンジンシステム部門 ベストプレゼンテーション表彰」を受賞し、9月8日(月)に北海道大学で開催された2025年度年次大会において、表彰式が行われました。磯貝さんは、「物体との衝突がディーゼル噴霧火炎の燃焼特性に及ぼす影響」という題目で口頭発表を行い、発表内容、映像資料、および論文ともに極めて優秀であると評価され、今回の受賞に至りました。

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17.【北見工業大学】大阪・関西万博のスポーツ庁主催「Sports Future Lab~スポーツがつくる未来~」において冬季スポーツ科学研究推進センターの研究が紹介されました

9月3日(水)~8日(月)、Expo2025 大阪・関西万博のEXPOメッセ「WASSE」を会場として、スポーツ庁主催「Sports Future Lab~スポーツがつくる未来~」が開催されました。本イベントは、「未来社会の実験場」という“先進性”の要素と、スポーツ庁が目指す目的の達成につながる“新たな発見”の提供をコンセプトに、各種取組の好事例や先端の技術の紹介を通じて、新しい「する」「みる」「ささえる」のスポーツ体験を発信することを目的に行われました。

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18.【北見工業大学】第67次南極地域観測隊同行者として本学大学院生の派遣が決定

このたび、本学大学院生の牛塚貴博さん(博士後期課程 共創工学専攻1年[雪氷科学研究室]、指導教員:亀田貴雄教授)が、令和7年12月から令和8年2月にかけて、第67次南極地域観測隊同行者として派遣されることが決定しました。(文部科学省:令和7年9月12日付け報道発表はこちら

牛塚さんは、観測隊の同行者として参加します。以前本学に所属し、現在は国立極地研究所国際極域・地球環境研究推進センターに所属する佐藤和敏隊員とともに、しらせ船上に搭載した雲高計や総合気象観測装置を用いた連続観測や降水のサンプリングを実施する予定です。

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19.【北見工業大学】「世界のトップ2%の科学者」に本学から7名がランクインしました

この度、米国スタンフォード大学(Stanford University)とエルゼビア社(Elsevier)が更新した、「世界のトップ2%の科学者」を特定する包括的なリスト「標準化された引用指標に基づく科学者データベース」に、本学より、career-long(生涯)の区分では7名、single recent year(単年)の区分では3名、重複を除くと計7名の研究者が選出されました。このリストは、文献データベース「Scopus」に基づき、22の科学分野と174のサブ分野において5本以上の論文を発表している科学者を対象とし、総被引用回数(自己引用を除く)、h-index、単著論文数、個別引用論文数などの様々な情報に基づいて上位2%を選出しています。

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20.【北見工業大学】半導体関連産業の実務家教員による講義を実施しました

10月14日(火)、本学A105講義室において、半導体関連産業の実務家教員による講義を実施しました。本学は、次世代半導体の製造を目指すRapidus株式会社の北海道進出を受けて設立された道内の企業や教育機関、経済団体など72機関で構成する「北海道半導体人材育成等推進協議会」に参画し、半導体産業に関わる人材の育成に努めております。本講義は、同じく協議会に参画する公益財団法人 北海道科学技術総合振興センター(ノーステック財団)、経済産業省北海道経済産業局のご協力を得て、地球環境工学科先端材料物質工学コース2年生の必修科目「先端材料物質総合工学Ⅰ」の一部として開講し、当該コースに所属する学生の他、半導体産業に興味がある全学の学生・教職員等、約70人が参加しました。

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21.【北見工業大学】(論文発表)ハイドレートの水分子カゴ状構造、カゴの分子が同じでも複数の形をとることを発見

国立研究開発法人 産業技術総合研究所 エネルギープロセス研究部門 神裕介 研究グループ長、竹谷敏 上級主任研究員、長尾二郎 副研究部門長、物質計測標準研究部門 藤久裕司 研究グループ付は、北見工業大学 木田真人 准教授とともに、炭素(C)と硫黄(S)を含む六員環の化合物「チアン(C5H10S)」が、水分子を二種類の異なるクラスレートハイドレート(以下「ハイドレート」という)結晶(構造II型と構造H型)を組み上げる現象を発見しました。従来、ハイドレート結晶は包接される分子の大きさに応じて(その相互作用の違いによって)大きさや形状が決定されると考えられていました。今回、取り込む分子が同一でも複数のハイドレート結晶が誘起されることを世界で初めて明らかにし、ハイドレートの構造が、従来考えられていたよりも大きな自由度を持つことを示しました。

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22.【北見工業大学】機械電気系の大野智也教授らが論文誌「Advanced PowderTechnology」の2025 APT Distinguished Paper Awardを受賞

このたび、機械電気系の大野智也教授、平井慈人准教授、パダリティ ジーワン クマル助教及び松田剛名誉教授が、Elsevier社が発行する論文誌「Advanced Powder Technology」の2025 APT Distinguished Paper Awardを受賞しました。Advanced Powder Technologyは、粉体工学分野における国際誌であり、2025年6月段階でImpact Factorが4.2となっている、同分野の有力な論文誌の一つとして知られています。APT Distinguished Paper Awardは、2024年度に本誌に掲載された論文のうち、優秀な論文2報に授与されるもので、大野教授が投稿した「Effects of coating homogeneity if cathode particles on lithium ion battery performance」がその中の1報に選出され、今回の受賞に至りました。

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23.【北見工業大学】2026年冬期の摩周湖の全面結氷予測レポートを発表

このたび、本学社会環境系の亀田貴雄教授らは、2022年1月に発表した論文(参考資料)に基づき、1974年から2021年までの摩周湖の結氷観測データを用いて、2026年冬期における摩周湖の全面結氷予測レポートを発表しました。

● 2026年冬期の摩周湖の全面結氷予測レポート(2025年9月1日時点での予測)20251025

本レポートにおいて、2026年冬期の摩周湖の全面結氷日は、2026年3月3日±14.4日(2月15日~3月18日)と予測しました。
ただし、1974年冬期から2024年冬期までの51年間の観測で摩周湖が最も遅く全面結氷したのは3月2日(2005年)のため、2026年冬期の摩周湖は2022年以降と同様、全面結氷しない可能性が考えられます。

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最後までお読みいただきまして、ありがとうございます。
今後も定期的に配信をしてまいりますので、是非ご覧ください。


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