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2024/09/05

国立大学法人北海道国立大学機構メールマガジン Vol.3(令和6年9月号)

目次

【1】環境広場さっぽろ2024に出展いたしました
【2】研究活動紹介(飼料収穫現場の人手不足に対応する運搬トラックドライバー向け運転サポートシステムの開発)
【3】イベントのご案内
【4】トピックス


【1】環境広場さっぽろ2024に出展いたしました

本機構は、令和6年8月24日(土)~25日(日)に大和ハウスプレミストドーム(札幌ドーム)で開催された北海道最大級の環境・SDGsイベント「環境広場さっぽろ2024」に展示ブース及びステージイベントで出展しました。

「環境広場さっぽろ2024」は、各事業者や行政機関等が持続可能な社会の実現に向けた環境保全の取組・活動等について発信することで、次世代を担う子どもたちが一体的に楽しく環境を学ぶことができる一大総合環境イベントです。今年度は187の企業・団体が参加し、2日間の合計来場者数は1万8千人を超え、大盛況のうちに終了しました。

展示ブース

展示ブースでは、三大学(小樽商科大学・帯広畜産大学・北見工業大学)における環境やSDGsに関する取組事例のポスターを掲示するとともに、環境やSDGsに関する取組のクイズや北見工業大学の学生による小型模擬衛星・探査機の実演を実施し、来場者に楽しく学んでいただく企画を行いました。

(展示ブースの様子) (ポスターの説明を熱心に聞く来場者) (小型模擬衛星・探査機実演の様子)

ステージイベント

ステージイベントでは、三大学の教員や学生が環境やSDGsに関する「昆布入り飼料を活用した牛のメタンガス減少とビジネス化」(小樽商科大学3年生:大砂 百恵 氏)「あまった物は貴重な資源」(帯広畜産大学:撫 年浩教授)「世界最北集落の暮らしと気候変動」(北見工業大学:渡邊 達也准教授)「北見工大宇宙開発サークルNociwsの取組み」(北見工業大学4年生:岡 実代子 氏)の各取組を紹介しました。発表では、3人の学生及び高校生に生徒役として登壇いただき、模擬授業形式で質問などを受け付け、終始和やかな雰囲気で進行していきました。

(小樽商科大学3年生:大砂 百恵 氏) (ステージ全体の様子) (生徒役の学生からの質問の様子)

当日の様子などの詳細等についてはこちらをご覧ください。

【2】研究活動紹介(飼料収穫現場の人手不足に対応する運搬トラックドライバー向け運転サポートシステムの開発)

このコーナーでは、北海道国立大学機構の様々な研究内容を何回かに分けてご紹介して参ります。
当機構では、経営統合に伴い、様々な地域課題解決・経済社会の発展に向けて、3大学の農畜産学(Agriculture)・商学(Commerce)・工学(Engineering)の英知を結集し異分野融合の研究を推進する、オープンイノベーションセンター(通称:ACE【エース】)を設置しております。前回に続き、ACEを中心として進めている研究について、ご紹介いたします。

飼料収穫現場の人手不足に対応する運搬トラックドライバー向け運転サポートシステムの開発

星野洋平(北見工業大学)、松本経(北見工業大学)、花田正明(帯広畜産大学)、国際航業株式会社、株式会社システムサプライ、JA道東あさひ、他

研究概要

飼料収穫の現場では、収穫、運搬時にハーベスタと並走して原料を受け取り、運搬するトラックの運転手が不足しており、また、経験の少ない運転手では、並走するハーベスタとトラックの位置関係や飼料の積載状況の把握、積載後の運搬において道路情報に応じた適切なルートの把握が難しいという課題があります。
そこで、収穫時におけるハーベスタと伴走するトラックの距離や位置関係を表示することで一定に保つことをサポートする運搬用トラック伴走サポートシステムと、運搬用トラックナビゲーションシステムの開発を行っています。

運搬用トラック伴走サポートシステムにより、3D-LiDARとカメラを用いてハーベスタからトラックに計測情報を配信し、Webアプリ上でハーベスターから見たトラックの位置を把握できるようにするとともに、運転中に荷台の中を見えるようにすることで、積載状況を把握できます。

また、運搬用トラックナビゲーションシステムにより、GPSアプリで取得されるトラックの走行情報、既存の道路情報を用いて、農道に対応した運搬トラックの適切なルートを把握できるとともに、自車以外にもアプリを利用する車両の位置を地図上に可視化して確認できます。

このようなシステムをJAや企業と連携して開発することにより、経験の少ない運転手でも運搬作業に従事できるようになり、運転手不足が解消され、適切な積載状況で原料を運搬可能になります。

今後の展望

システムの導入によって現地での実証をすすめるとともに、生じる現場の要望をアンケート調査により把握し、さらにユーザビリティを高めたシステムの商品化と飼料収穫現場への導入・普及を行います。

 

【3】イベントのご案内

1.【小樽商科大学】「Web3×地域課題解決プロジェクト~ウェルビーイングの新たなかたちの探求~」

小樽商科大学では、グローカル・プロジェクトの一環として、「Web3×地域課題解決プロジェクト」によるWeb3を活用してウェルビーイングを含めた地域課題解決を考える連続講義・ワークショップを開催いたします。

・開催日時:第1回 9月5日(木)、第2回 10月10日(木)、第3回 11月14日(木)(全3回)
・場所:全3回オンライン開催
・定員:16名

詳細及びお申込みはこちらをご覧ください。


2.【小樽商科大学】北海道病院経営アドミニストレーター育成拠点×日本医業経営コンサルタント協会北海道支部オープンセミナー『医療DX 成功の鍵をさぐる』

北海道病院経営アドミニストレーター育成拠点×日本医業経営コンサルタント協会北海道支部が主催するオープンセミナー「医療DX成功の鍵をさぐる」において、小樽商科大学が共催し講演を行います。

・開催日時:9月21日(土)
・場所:小樽商科大学札幌サテライト
・定員:50名、オンライン参加200名(事前に申し込みをしてください。)

詳細及びお申込みはこちらをご覧ください。


3.【帯広畜産大学】令和6年度フードバレーとかち人材育成事業特別講習「マーケティングと企業戦略」

帯広畜産大学では、特別講習として「マーケティングと企業戦略」を開催いたします。本講習では、事業の収益を高める方法の一環となり得る「マーケティング」と、企業の事業競争力について理解を深める「企業戦略」の2講座を実施いたします。

・開催日時:9月30日(月)~10月23日(水)
・場所:帯広畜産大学
・対象:農畜産業、企業、団体、行政機関等に所属する社会人(30名程度)

詳細及びお申込みはこちらをご覧ください。

【4】トピックス

1.【小樽商科大学】一般社団法人リジェーネと連携協定を締結しました

小樽商科大学は、一般社団法人リジェーネと、我が国の学術振興とより良い生き方を送ることができる豊かで多様性のある持続可能な社会の実現及び発展に寄与することを目的に、連携協力に関する協定を締結しました。

詳細はこちらをご覧ください。


2.【帯広畜産大学】北海道自然電力株式会社と連携・協力に関する協定を締結しました

帯広畜産大学は、北海道自然電力株式会社と連携・協力に関する協定を締結しました。この協定は、北海道十勝地域の農畜産業における営農型太陽光発電の実証研究等を通じて、十勝地域のカーボンニュートラルの実現及び持続的発展へ貢献すること目的としています。

詳細はこちらをご覧ください。


3.【帯広畜産大学】令和6年度後期「市民開放授業」の受講者を募集

帯広畜産大学では、学生が受講している授業科目の一部を市民の皆様に公開しており、令和6年度後期「市民開放授業」として受講者を募集します。

詳細及びお申込みはこちらをご覧ください。


4.【帯広畜産大学】令和6年度農畜産プロフェッショナル経営人材育成プログラム科目の部分開講について

帯広畜産大学では、9月より地域農畜産業並びに我が国の農畜産業をけん引する農畜産プロフェッショナル経営人材の育成のため、第2期目となる履修証明プログラム「農畜産プロフェッショナル経営人材育成プログラム」を開講いたしますが、今年度から、プログラム修了生やプログラムへ関心がある方等を対象に、さらなる学びなおし及びプログラム内容に触れていただくことを目的に、農畜産プロフェッショナル経営人材育成の一部科目を部分開講することといたしました。

詳細及びお申込みはこちらをご覧ください。


5.【北見工業大学】令和6年度おもしろ科学実験を開催しました

8月3日(土)に北見工業大学のキャンパスを会場とした「おもしろ科学実験」を開催し、小・中学生289人が参加しました。今年度の実験は全16テーマを用意し、参加した子供たちは希望したテーマに分かれて、真剣に取り組んでいました。終了後のアンケートには、「また参加して色々な実験をしてみたい」、「歩くロボットを作ってみたい」など、様々な感想が寄せられました。なお、ご自宅で楽しめる科学実験動画もオンデマンドで配信中ですので、ぜひご家族・ご友人とお楽しみください。

詳細はこちらをご覧ください。


最後までお読みいただきまして、ありがとうございます。
今後も定期的に配信をしてまいりますので、是非ご覧ください。


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