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2025/01/10

国立大学法人北海道国立大学機構メールマガジン Vol.7(令和7年1月号)

あけましておめでとうございます。
昨年は本機構に格別の御厚情を賜り、厚く御礼を申し上げます。
本年も皆様に当機構の最新情報や特色ある教育研究、学生の活気ある活動等の情報をお届けさせていただきますので、引き続きのご愛顧、ご愛読をどうぞよろしくお願いいたします。

目次

【1】「エコプロ2024」に出展しました
【2】研究活動紹介(美幌実験住宅を用いた地域共生カーボンリサイクルの実証)
【3】イベントのご案内
【4】トピックス


【1】「エコプロ2024」に出展しました

実施概要

12月4日~6日に東京ビッグサイト(東京国際展示場)にて開催された「エコプロ2024」に出展しました。本展は「SX(サステナビリティ・トランスフォーメーション)」の推進をテーマとしており、全体の3日間で63,303人の来場者があり、盛況のうちに終了しました。
当機構の展示ブースでは、オープンイノベーションセンター(通称:ACE)及び3大学の研究や学生委員会のSDGsに係る取組みのポスターを掲示し、小中学生から企業関係者、一般の方々まで多様な来場者に対して紹介しました。
今回のイベントでは、本機構ブースに多くの来場者があり、機構のパンフレットや3大学の取組みを紹介した資料を挟んだクリアファイルを600部程度配布し、機構の取組みを多くの方々に知っていただく非常に良い機会となりました。

ブースを訪れた小中学生に説明を行う東准教授(帯広畜産大学) ブースを訪れた小中学生に説明を行う伊藤さん(北見工業大学大学院生)と杉山さん(同学部学生)

【2】研究活動紹介(美幌実験住宅を用いた地域共生カーボンリサイクルの実証)

このコーナーでは、北海道国立大学機構の様々な研究内容をご紹介して参ります。今回は、北見工業大学で進めている研究について、ご紹介いたします。

美幌実験住宅を用いた地域共生カーボンリサイクルの実証

植西徹(北見工業大学)

研究概要

美幌に竣工した実験住宅(※)を用いて、北見工業大学が提唱している『地域社会・経済の発展』と『地域の炭素資源の有効活用』の両立によりカーボンニュートラルを目指す『地域共生カーボンリサイクル』に資する以下の実証実験を行っています。

(1)二酸化炭素・メタン回収技術

(2)二酸化炭素・メタン資源化技術(電気分解、電場触媒、熱触媒)

(3)燃料電池・エンジンを用いた発電技術

(4)バイオプロセス・生物電気化学技術を用いた農業・林業廃棄物(玉ねぎ・ビート・木材チップ)の資源化技術

 

住宅における地域共生カーボンリサイクルの最適システムの検討(図1)、省エネと災害時対応を両立するエネルギーマネジメントシステムの最適化、地域由来メタン・ニ酸化炭素の回収技術の高度化、及び地域由来メタン・ニ酸化炭素の資源化技術の高度化を進めることにより、企業・自治体のカーボンニュートラル政策実現、地域レベルの災害レジリエンス対応、また酪農家・農家の経営の下支えへの貢献が期待できます。

※美幌実証実験住宅

北見工業大学が、温室効果ガスの排出量を実質ゼロにする「カーボンニュートラル」の実現に向け、さまざまな技術の実証実験を行うためにオホーツク地域美幌町に建設した実証実験住宅であり、2024年3月の竣工以降、美幌町やエア・ウォーター株式会社などとも連携し、住宅におけるカーボンリサイクル技術の実証が進められており、上でご紹介した研究を含め、森田慎一(熱関係)、松村昌典(流体関係)、髙井和紀(流体関係)、髙橋理音(システム関係)、林田和宏(エンジン関係)、稲葉一輝(エンジン関係)、岡崎文保(メタン改質関係)、坂上寛敏(メタン改質関係)など、北見工業大学の多くの研究者がさまざまな角度から研究に取り組んでいます。

今後の展望

国内で実験住宅を持つ大学は少なく、地域ニーズにスピーディに応えることができる優位性を活かし、コンソーシアムなどによる早期の社会実装を図っていきます。カーボンニュートラルは政府から課せられたコストがかかるピンチではなく、本業を支えるビジネスチャンスであると捉え、オホーツク地域で捨てている炭素資源の有効活用による地域活性化を、地域とともに実現することを目指します。

 

本件に関する産学官金連携に関するご要望・ご相談はこちら(産学官金連携統合情報センター(IIC) )

【3】イベントのご案内

1.【帯広畜産大学】令和7年度農畜産プロフェッショナル経営人材育成プログラムについて(事前告知)

帯広畜産大学では、第3期となる令和7年度農畜産プロフェッショナル経営人材育成プログラムを令和7年9月から約半年間にわたり開講します。プログラムの実施内容詳細については、令和7年6月に予定している募集開始時に改めてご案内します。

詳細はプログラム専用サイトのページをご覧ください。


2.【北見工業大学】女子小中学生対象「リケジョのWA in WINTER」を開催します

近年、女子学生を積極的に採用する企業が増えており、理工系女子学生育成の要請が高まっていることから、北見工業大学では同大学教員と女子学生が講師となり、理科・工学の楽しさを知ってもらう機会として、「リケジョのWA in WINTER」を開催します。

・開催日時:1月11日(土)10:00~12:00
・場所:北見工業大学
・対象:小学6年生~中学3年生までの女子児童・生徒

詳細はこちらをご覧ください。


3.【北見工業大学】一般選抜出願直前進学相談会を開催します

北見工業大学では、大学入学共通テスト終了後の令和7年1月22日(水)~1月26日(日)にかけて、北見工業大学への出願を検討されている方や、受験を予定されている方を対象とした「一般選抜出願直前進学相談会」を開催します。

・開催日時:1月22日(水)~1月26日(日)
・場所:エア・ウォーターの森 1階イベントホール

詳細はこちらをご覧ください。


4.【北見工業大学】第7回公開講座を開催します

北見工業大学では、第7回公開講座「宇宙理学の最新未解決問題」を開催します。

開催日時:全2日間
【day1】1月24日(金)18:00~19:45(2部構成)
【day2】1月31日(金)18:00~19:45(2部構成)
・場所:北見工業大学

詳細及びお申し込みはこちらをご覧ください。

【4】トピックス

1.エア・ウォーターの森に札幌サテライトを開設しました

このたび、共創拠点として札幌市のエア・ウォーターの森(札幌桑園)に当機構オープンイノベーションセンター(通称:ACE)のサテライトを開設しました。12月6日に開催されたオープニングイベントには、鈴木北海道知事、秋元札幌市長、当機構からは長谷山理事長などが出席し、「エア・ウォーターの森」が目指す北海道の環境改善や課題解決、新規事業創出へ、期待を寄せました。

詳細はこちらをご覧ください。


2.令和6年度リカレント教育講座「第2回中小・小規模企業者を対象としたSDGs実践セミナー」を開催しました

当機構教育イノベーションセンター(通称:ICE)は、12月16日(月)に「商学」「農学」「工学」の分野を融合させたリカレント教育プログラム「第2回中小・小規模企業者を対象としたSDGs実践セミナー」を開催しました。

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3.【小樽商科大学】湧別町と包括連携協定を締結しました

小樽商科大学と湧別町は、12月13日(金)に両者が多様な分野で包括的に連携し、相互に協力することで、持続可能な地域社会の発展、未来を担う人材育成及び学術の振興に寄与することを目的とする連携協定を締結しました。

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4.【小樽商科大学】本学学生が北海道新聞で紹介されました

令和6年12月5日(木)北海道新聞の地域面(小樽後志)及び北海道新聞デジタルにおいて、小樽商科大学商学部1年生の地下綾音さんの記事が掲載されました。地下さんは、現役国立大学生として本学に通学しながら、全日本スキー連盟スノーボードアルペン強化選手として、2026年のミラノ・コルティナダンペッツォ五輪出場に向けて挑戦を続けており、学業とスポーツに励む様子が記事として紹介されました。

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5.【小樽商科大学】小樽サンタランを開催しました

令和6年12月7日(土)に小樽商科大学サークル団体「小樽サンタラン実行委員会」が「小樽サンタラン」を開催しました。サンタランは世界で行われているチャリティーイベントで、参加者はサンタクロース姿で街中を歩き、参加費の一部でクリスマスを医療・福祉施設で過ごす子供たちにクリスマスプレゼントを贈るもので、5回目となる今回は本学授業「社会連携実践Ⅱb」の履修者も本企画・運営ボランティアに加わって実施し、当日は社会人や大学生など、22名が参加しました。

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6.【小樽商科大学】本学学生が全国ゼミ対抗商品企画コンテスト「Sカレ」で優勝しました

小樽商科大学商学科 長村知幸ゼミナールの3年生細見沙羽さん、高柳睦香さん、八木蓮太朗さんのチーム花譜が提案した「ひっつきペダル」が、12月14日(土)に福岡大学で開催された「Sカレ(Student Innovation College)2024」にてプラン優勝し、商品化されることになりました。

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7.【小樽商科大学・北見工業大学】2大学の学生が2024年度M-BIPで日本公庫賞を受賞しました

11月12日(火)、13日(水)の2日間の日程で、石川県金沢市で開催された「Matching HUB Hokuriku 2024」のM-BIPにて、「タイムカプセルにんじん」(代表者:小樽商科大学 池田莉々香さん、メンバー:小樽商科大学 櫻間有里菜さん、北見工業大学 水島弥生さん、旭川市立大学 甫将輝さん)が日本金融公庫による日本公庫賞を受賞しました。

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8.【帯広畜産大学】本学学生が第37回日本ウマ科学会学術集会最優秀発表賞及び優秀発表賞を受賞しました

11月27日(水)に東京都にて開催された日本ウマ科学会第37回学術集会において、帯広畜産大学大学院博士課程獣医学専攻3年の吉田桜さん(指導教員:南保泰雄教授)が、最優秀発表賞、共同獣医学課程6年の植村果穂さん(指導教員:武山暁子助教)が、優秀発表賞を受賞しました。
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9.【帯広畜産大学】令和6年度帯広畜産大学基金奨学生との懇談会を開催しました

帯広畜産大学では、大学基金の趣旨を理解していただき、有効に活用してもらうことを目的に、12月2日(月)に令和6年度帯広畜産大学基金奨学生との懇談会を開催しました。
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10.【帯広畜産大学】本学学生が北海道畜産草地学会第13回大会においてベストプレゼンテーション賞を受賞しました

北海道畜産草地学会第13回大会(12月7日(土)~8日(日):北海道大学学術交流会館)において、帯広畜産大学畜産科学課程家畜生産科学ユニット4年の小保方萌々さん(指導教員:川島千帆教授)がベストプレゼンテーション賞を受賞しました。

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11.【帯広畜産大学】本学学生3名が「廃棄物資源循環学会北海道支部令和6年度ポスター発表会」で優秀ポスター発表賞を受賞しました

廃棄物資源循環学会北海道支部 令和6年度ポスター発表会(11月22日(金):北海道大学)において、帯広畜産大学大学院博士前期課程畜産科学専攻の2年の北川翠さん、同1年の山田萌瑛さん、畜産科学課程農業環境工学ユニット4年宮部吏央さん(指導教員:宮竹史仁教授)の3名が「優秀ポスター発表賞」を受賞しました。

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12.【帯広畜産大学】本学学生が国際アメーバ会議2024において Best PresentationAwardを受賞しました

12月5日(木)から8日(日)まで長崎大学で開催されたInternational Meeting on Amebiasis (国際アメーバ会議)2024において、帯広畜産大学共同獣医学課程6年の末永羅綺さん(指導教員:福本晋也准教授)が、「Best Presentation Award」を受賞しました。

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13.【北見工業大学】第5回冬季スポーツ科学シンポジウムを開催しました

11月2日(土)~11月3日(日)の2日間、北見工業大学を会場として「第5回冬季スポーツ科学シンポジウム」を開催しました。本シンポジウムは、冬季スポーツ科学研究推進センターが毎年開催しているもので、今回は映像情報メディア学会 スポーツ情報処理研究会「11月研究会」、情報処理学会「第2回スポーツ情報学研究発表会」も併催されました。

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14.【北見工業大学】本学大学院生が2024年度「北海道ITクリエータ発掘・育成事業(新雪プログラム)」に採択されました

北見工業大学大学院生の田中宇宙さん(博士前期課程工学専攻情報通信工学プログラム1年、主指導教員:酒井大輔准教授)が、2024年度「北海道ITクリエータ発掘・育成事業(新雪プログラム)」に採択されました。本事業は、独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)が実施する未踏事業をモデルとした「北海道版未踏プログラム」を実装するために設立された一般社団法人新雪が、北海道在住の25歳未満のITに関係した開発者(プログラマー)、デザイナ、アーティストの発掘と育成を行う事業です。

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15.【北見工業大学】ものづくりセンター工作機械・技術・安全講習会を開催しました

北見工業大学ものづくりセンターでは、同大学ロボコンチーム所属の学生を対象とした「工作機械・技術・安全講習会」を実施しました。本講習会は、ロボコンチーム “SUMARI”から、ものづくりセンター(技術部)に依頼があり、実施しているもので、今年度は工作機械を使った「ものづくり」に興味があるロボコンチームの1年生を中心に、計8名が参加しました。

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16.【北見工業大学】オホーツク農林水産工学連携研究推進センター第4回シンポジウムを開催しました

北見工業大学では、11月23日(土)に「オホーツク農林水産工学連携研究推進センター第4回シンポジウム」を開催し、地域の第一次産業関係者をはじめ、約120名の皆さまにご参加いただきました。

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17.【北見工業大学】冬季スポーツ科学研究推進センター 桝井文人教授、柳等教授らが「icSPORTS 2024」においてBest Paper Awardを受賞しました

11月21日(木)~22日(金)にポルトガル・ポルトで開催された、スポーツテクノロジーに関する国際会議「12th International Conference on Sport Sciences Research and Technology Support(icSPORTS 2024)」において、北見工業大学冬季スポーツ科学研究推進センター(WinSS)の桝井文人センター長・教授(情報通信系)、同副センター長の柳等教授(基礎教育系)らの共同研究グループが取り組む研究に関する論文が最優秀論文賞(Best PaperAward)を受賞しました。

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18.【北見工業大学】本学教員が「第39回(令和6年度)公益財団法人寿原記念財団研究助成」に採択されました

北見工業大学社会環境系 中村大教授が取り組んでいる研究が、第39回(令和6年度)公益財団法人寿原記念財団研究助成【先端科学技術北方地域生活】に採択され、12月7日(土)に開催された贈呈式において、研究助成金が授与されました。公益財団法人寿原記念財団は、北海道における科学技術の発展振興に寄与することを目的として、自然科学の分野で優れた研究活動が期待される、北海道内において研究を行う個人または団体等を対象に助成金給付を行っており、本年度は15名の助成者が選出されました。

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19.【北見工業大学】本学教員5名が「オホーツク発!AI・半導体で創る未来」に登壇しました

12月18日(水)に北見工業大学多目的講義室において、北海道主催「オホーツク発!AI・半導体で創る未来」が開催され、本学情報通信系の升井洋志教授(AIコモンズ長)から概要説明の後、本学教員5名が講師として登壇しました。

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20.【北見工業大学】令和6年度リーダーシップトレーニングセミナーを実施しました

12月8日(日)に北見工業大学サークル連合の役員を主体とした「令和6年度リーダーシップトレーニングセミナー」を実施しました。本セミナーには、次期サークルリーダー及びサークル連合役員あわせて52名が参加し、各サークルが充実した活動を行うためにリーダーとしての責務を認識するための講演やサークル相互の親睦と理解を深めるためのグループディスカッションを行いました。

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最後までお読みいただきまして、ありがとうございます。
今後も定期的に配信をしてまいりますので、是非ご覧ください。


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