大学は、従来から教育と研究が使命とされてきましたが、社会の変化とともに大学に期待される役割も変化し、現在は教育と研究に加え、得られた知見を広く社会に提供し、社会の発展に寄与するという社会貢献が第三の使命として位置づけられています。
第三の使命としての社会貢献について、これまで小樽商科大学・帯広畜産大学・北見工業大学の3大学は、様々なコンソーシアム、プラットフォーム等のネットワークを形成して地域連携や産学官金連携をすすめ、地域課題の解決に一定の成果を得てきました。しかしながら、これまでのネットワークにおいては、地域の将来ビジョンについての議論や、地域課題を解決するための分析、ネットワーク間の情報共有が十分であったとはいえませんでした。
そこで、さらなる地域課題の解決・イノベーション創出のために、大学が核となって地域課題を分析し、情報発信するとともに、北海道国立大学機構・3大学、行政・サービス機関、産業界のそれぞれが当事者意識をもって地域課題に向き合い、恒常的な議論の場を設ける枠組みとして、「北海道広域連携プラットフォーム(Hokkaido Regional Partnership Platform;HRP)」を産学官金連携統合情報センター(IIC)に設立してまいります。
北海道広域連携プラットフォーム(HRP)は、地域の中核的存在としての大学や研究機関、行政・サービス機関の他、民間企業や経済団体(以下、関係機関。)にも参画いただいて将来ビジョンや地域課題を共有するとともに、北海道広域連携プラットフォーム(HRP)の構築により、関係機関それぞれの知見を結集し、学生・社会人の方々への情報発信、教育・研究活動による人材育成、国家プロジェクト・共同研究の推進等を通じて、地域課題の解決・地域社会の持続可能な発展に取り組んでいきます。
北海道広域連携プラットフォーム(HRP)は、道内外の情報収集と、関係機関の方々との情報共有ネットワークを構築することを目的に、北海道国立大学機構 産学官金連携統合情報センター(IIC)に設置されました。
これまで、地方大学・自治体・産業界は独自の情報発信をしてきましたが、相互の交流は必ずしも十分でなく、北海道全域の地域課題解決に向けて、地方大学・自治体・産業界が一体となって議論する場が求められてきました。
このような議論の場としての北海道広域連携プラットフォーム(HRP)を活用し、産学官金連携統合情報センター(IIC)は、地域の中核大学として中央省庁の競争的資金獲得、大手企業を巻き込んだ地域課題解決型共同研究の立ち上げ、3大学の特徴ある研究の知財化とスタートアップへの牽引に向けて取り組んでいきます。
また、機構3大学・自治体・産業界の情報共有を図るために、定期的にニュースレターを発行して情報発信してまいりますので、北海道広域連携プラットフォーム(HRP)の活動にご理解、ご協力のほど、よろしくお願いいたします。
IIC News Letterは、北海道国立大学機構・3大学、行政・サービス機関、産業界における関係者が地域課題を解決するための情報を共有することを目的に、学生の状況や保有する知的財産、教育・研究活動等の情報を定期的に配信するものです。
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